2011年5月9日月曜日

旅の話の続き

通りに出ると、体中ベトベトに真っ白になった人ばかり。しかも尋常じゃないくらいに一様にハイテンション!
何なんだ、これは?

何の下調べも予備知識もないまま出発してタイのことを何も知らなかったのだが、後で知ったとこによるとタイでも1年で1番大きな祭り「ソンクラン」のど真ん中だった。

ソンクランとは通称水かけ祭りと呼ばれているそうだが、水をかけるだけなんて可愛いもんじゃなく泥をぶっかけ合う感じ。しかも町中のそこかしこで。

乾かして親指の先くらいに固めた白い泥が売ってあって、皆それを水に溶きバケツやら何やらに抱えて行き交う人に無差別に塗りたくる。
カオサンは外国人ばかりだがこの時はタイ人も多くタイ人が外国人を標的に、という感じだった。
チラっと目が合うと泥を握って近づいてくる。が、全く汚れていない人に泥を投げつけるのはサスガにちょっと遠慮があるらしいw

投げつけようとした泥を、そっとホッペに優しめに塗られた。

風呂上がりで少し嫌だったが、まぁ今日は無礼講の日なんだと理解し相手の持ってる泥を取り上げて投げ返す!
そしたら待ってましたとばかり、ここから容赦のない集中砲火!

そこら中でそんな感じで、オープンエアのカフェなんかも泥で真っ白になった人が普通にビール飲んでたりする。
オモロいやないか!

思い返してみれば早朝、まだ人気の少ないカオサンに到着した最初の印象がヤケに砂っぽく白く汚れた場所というものだった。
そぅか、昨夜もこんな騒ぎだったんだ。

初めての海外一人旅で何て良いタイミングでココに来たんだ!と嬉しくなってしまった。
知らない人には想像し難いかもしれないが、ちょっとした商店街みたいな通りに朝の新宿駅よりももっと密度が高いくらいに人が居て、その人々が皆テンション高くて真っ白。そんな状況。

宿を出て200mくらいで引き返したが、そのままシャワー直行。
口の中までジャリジャリ。

そんな記念すべき一人旅の初日だった。

2 件のコメント:

  1. すごいタイミングで行ったもんだね。
    逆に一気に緊張が解けてよかったんじゃない?
    祭りってグッと距離が縮まるからねぇ。

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  2. 何かね、カオサン通りが丸ごと1軒のクラブみたいな盛り上がりだったよ。
    その時だけ路上にオシャレな感じのバーカウンターやDJブースが設置されてて皆見境なく戯れる感じ。
    超うるさいっていうw

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