2011年5月8日日曜日

旅の話をしよう

2002年の春、初めての海外一人旅。バックパッカー・デヴュー!

中学や高校時代から海外志向があって、「そのうち海外へ飛び出してやろう!」と思っていた。
初めての海外旅行は19歳の夏に家族とインドに。2回目は知り合いと一緒に車で韓国はソウルまで。

何だかんだ言って中々海外に一人で出る事が無かった23歳の春に「もぅ、いいかげん行っとくか。」と思い立ち、2ヶ月FIXのタイへの格安往復航空券を買う。
初めて一人で行くという事にビビりまくっていたが、買ってしまった航空券を無駄にできないし「海外自体は初めてじゃないから何とかなるべ?」と意を決し、いざ出発!

関空発ードンムアン(タイの国際空港)行き。

出発前夜とそのまた前夜、友達らが「気を付けて行ってこい」の飲み会をしてくれて寝てない状態で出発。
機上でも緊張から寝る事ができず到着する頃にはすでに疲労困憊。

いざタイに到着し、飛行機のタラップに足を踏み出した瞬間に蒸せかえる様な湿気と南国の匂いに「ついに来た」と実感。
入国審査を通って到着ロビーに出たとたん睡魔に襲われロビーのベンチで小1時間寝る。

目を覚まし、とりあえずバックパッカーの聖地カオサン・ロードを目指す。
空港を出てタクシーに乗り「カオサン」と告げる。

走り出すとすぐにタクの運ちゃんが何やらしゃべり始めた。
ホテルがどうとか、ベリー・チープとか言っている。
眠気が覚めやらぬ頭でボーッと聞いていると、カオサンの安宿を紹介してくれるという様な事言っているらしい。
「じゃぁ、そこに」と返答すると全くイメージしていた雰囲気と違う場所に降ろされた。
そこにあったホテルに運ちゃんが入って行き、何やら交渉したかと思うと「グッド・ホテル。ベリー・チープ!」と言いながら戻ってきた。

映像や写真で見た事ある「カオサン・ロード」とは明らかに違う場所だ。
で、金額がいくらだったか憶えてないが、何をどう考えても「ベリー・エクスペンシブ!」だったのでホテルのフロントにノー・サンキューと言って外に出た。

その時の現在時刻は6:15AMくらい。

「ここ何処???」

地図を見てみるものの、今居る場所が分からない事には移動のしようがない。もぅタクシーには乗りたくないし。
とりあえず、人気がありそうなとこを求めて歩く。

しかし、いかんせん朝6時過ぎ。人も歩いてないし、店も開いてない。
「どーしよ?」

分からないまま少し歩くと若いお姉ちゃんが開店準備をしている食堂を発見。
片言の英語で道を尋ねると日本人が知ってる程度の簡単な英語さえ通じない。
店構えや風貌から察するに明らかに華僑で、奥から出てきた婆さんと「言葉わからんし、どうしよ?」みたく相談している。
で、地図や地面を指差しながらジェスチャーで「ココ、ドコ?」と聞くと分かってくれたらしく、地図を指しながら「ココは、ココ」と教えてくれた。
無事にコミュニケーションがはかれて現在地も分かり元気が出てきた。
太陽の位置を見て方角を確認し地図を見て歩き始める。

何せタクシーに乗りたくなくて、バスや電車の乗り方も分からないので歩いてカオサンを目指す事にする。

朝早いにも関わらず気温は30度を超えていて、うだる暑さに汗が噴き出す。
途中、暑さのせいで何度もシンドくなるが、景色を見ながら地図を見ながら知らない土地を歩くのが楽しくて、まぁイイかという気分になる。
大学らしき施設に差し掛かった時、猛烈な尿意と喉の乾きで敷地内にあるコンビニで店員の女の子にトイレはないか?と聞く。
が、ここでも簡単な英語も通じず、地図の後ろページに付属したタイ語の単語帳のトイレを指差しながら「漏れそうやねん!」とジェスチャー。
そしたら目配せとジェスチャーだけで「あの建物に入って、右に折れるとトイレだよ」と教えてくれた。
日本人もそうだが、突然外国人に話しかけられるとテンパるみたいで、しどろもどろw。
スッキリしてコンビニに戻りジュースを買う。
さっきはアリガトウね。と片言のタイ語で伝えると恥ずかしそうにはにかんだ。
可愛いやないか!

これでまた元気が出て再出発。すでに歩き始めて1時間半。
迷う事無く一直線に行けたにもかかわらず、カオサンに付いた頃には歩き始めてから3時間半経っていた。
地図の縮尺で確認すると14km歩いている。

とりあえず、眠りたい。もぅ無理。
だけど、ここから宿探しをしなくてはいけない。

疲れ果て、目に付いた手近なカフェで朝食兼ビールで1杯やっていると隣の席に日本人のカップルが座った。
「あのー、今着いたばかりで宿が決まってないんですけど、安宿を知ってたら教えてくれませんか?」
そうすると、その2人は「僕らが泊まってる宿に来るとイイよ」と案内してくれた。
彼らもその宿で知り合ったばかりだと言った。

1泊90バーツ(当時のレートで¥270くらい)
ありがたい!
部屋に入るなりシャワーも浴びず汗だくのままベッドに倒れ込んでしまった。

目を覚ますと21時を廻っている。
外の喧噪がワクワク感を刺激する。
とりあえずシャワーを浴びて外に出ると「何これ?」

つづく・・・。

2 件のコメント:

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  2. 続き気になる!
    一度も海外に出たことないけどインドは惹かれるなぁ。

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